VRTカードとは

1.VRTカードとは?

VRTカードは、54枚のカードに書かれている仕事内容への興味や、その仕事を行うことについての自信を判断していくことで、興味の方向や自信の程度への気づきを得られるツールです。

キャリアガイダンスに利用する事ができる心理検査(※)のキャリア・職業の興味と職務実行の自信度に関係する項目をカードに印刷したものです。

※VRTカードの心理検査は職業レディネス・テストです。

2.VRTカードの特徴

職業興味・職務遂行の自信を簡便に測定できます

キャリア・職業の興味やキャリア・職業への自身の有無をカードの分類という形で調べるので、机があればどこでも簡単に実施でき、結果の整理も容易です。

VRTカードでのカテゴライズ(分類)に必要な時間

利用者が1人の場合は、おおむね3分程度。
実施者が読み上げる形式での実施で、おおよそ10分です。

使い方を自由にアレンジできます

先生と児童生徒、カウンセラーと相談者が対話しながら使ったり、教室で児童生徒同士が交代で使ったりするなど、実施者と受け手の相互コミュニケーションを図るツールとして利用できます。

また、利用者自らがカードをカテゴライズして、キャリア・職業への関心やキャリア・職業への自信への気づきを得るなど、セルフアセスメントのツールとしても利用できます。

心理テストと気負う事なく、楽しんで利用できます

一般的な心理テストで多く採用されている紙とペン・鉛筆を使う検査ではなく、カードを利用してカテゴライズして対象者の特性を調べる(あるいは自身の特性を調べる)方法であることから、身構える事無く、心理的な緊張感を強いる事が少なく検査を行う事ができます。

実施後のフィードバックにおいて、検査結果の説明や感想を聞く場面においても、実施者と非実施者の対話・会話を円滑に進めることが期待できます。

VRTカードは職業レディネス・テストの信頼性を保持しています

VRTカードの検査結果の尺度は、グローバルで数多くのリサーチが行われているホランドのRIASECモデルに基づいて構成されており、その信頼性、妥当性が保証されています。

VRTカードは、職業レディネス・テストという標準化された心理検査の項目に基づいて作成されたツールであり、一定の信頼性が保証されています。

3.VRTカードの内容

VRTカードおもて面

一枚につき一つのキャリア・職業の内容(職務内容)を記した短い説明が書かれています

VRTカードうら面

(1)おもて面に記述されている職務内容に対応した職業名
(2)ホランドの職業興味の六ます。

VRTカード表面・裏面の写真

職業興味の6領域(RIASEC)とは以下の内容のとおりです

R‥Realistic領域
現実的興味領域

R領域の解説

機械や物体を対象とする具体的で実際的な仕事や活動の領域

I・・Investigative(インベスティゲイティブ)領域
研究的興味領域

I領域の解説

研究や調査のような研究的、探索的な仕事や活動の領域

A・・Artistic(アーティスティック)領域
芸術的興味領域

A領域の解説

音楽、美術、文学等を対象とする仕事や活動の領域

S・・Social(ソーシャル)領域
社会的興味領域

S領域の解説

人と接したり、人に奉仕したりする仕事や活動の領域

E・・Enterprising(エンタープライジング)領域
企業的興味領域

E領域の解説

企画・立案したり、組織の運営や経営等の仕事や活動の領域

C・・Conventional(コンベンショナル)領域
慣習的興味領域

C領域の解説

定まった方式や規則、習慣を重視したり、それに従って行うような仕事や活動の領域

参考

職業レディネス・テスト第3版手引より

基礎的志向性の3領域(D・T・P)とは以下の内容のとおりです

D志向(Data Orientation)

対情報関係志向

D志向の解説

各種の知識、情報、概念などを取り扱うことに対する志向性

P志向(People Orientation)

対人関係志向

P志向の解説

主として人に直接関わっていくような活動に対する志向性

T志向(Thing Orientation)

対物関係志向

T志向の解説

直接、機械や道具、装置などのいわゆるモノを取り扱うことに対する志向性

参考

職業レディネス・テスト第3版手引より

4.VRTカードの使い方

VRTカードのキャリア・職務内容の記述または職業名を見て、その仕事に取り組んでみたいか、やってみたいかなどの興味や、仕事をうまくできるか否かの自分の自信でカテゴライズし、キャリアや職業への興味や方向性を測定します。

VRTカードの使い方は実施者と受検者が1on1で行う実施方法が基本的な使い方ですが、これに限らず複数人での活用も含め様々な使い方を行う事ができます。

基本的な実施方法(職業興味による分類の例)

1, カードの分類

画像:カードの分類

実施者は職務内容が書かれているカードのおもて面(番号とカードの内容)を一枚ずつ読み上げ、受検者に手渡します。受検者はその内容に興味があれば「やりたい」、興味がなければ「やりたくない」、判断ができなければ「どちらともいえない」に分類します。

2、 分類結果の記録

54枚すべてのカードの分類が終了したら、結果・記録シートを使って分類結果を記録します。「やりたい」に分類されたカードの番号をシートの表で見つけて丸印(○)をつけていきます。

「どちらともいえない」「やりたくない」についても同様に行います。

3、 カードの整理と解釈

画像:カードの整理

「やりたい」に分類されたカードを裏返し、職業興味の6領域(RIASEC)の記号ごとに、結果・整理シートの周りに並べます。各領域に何枚のカードがあるか、どんな内容のカードが多いか、興味のある領域には他にどんな仕事があるかなどを実施者と受検者が対話形式で確認します。

「どちらともいえない」「やりたくない」に分類されたカードについても同様に行います。

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